手の込んだ素敵なプレゼント
結婚式での両親へのプレゼントとしては、友人が送っていた桜の盆栽が、すごく印象に残っています。
女性が両手で抱えることができるくらいの大きさの盆栽だったのですが、春の式だったので可愛らしいピンクの花が立派に咲いていて、ミニチュアの桜の木といった感じでとても可愛らしかったですね。遠くからだと桜草のブーケにも見えそうな可憐さで、司会者の方が盆栽だということと、そのいわれを説明していました。
なんでも友人のお母さんが桜の花が好きで、友人にも桜という名前をつけたがったくらいなのだそうです。字画数の問題で、それはあえなく断念となったということですが、それでも誕生記念に桜の木を植えたりと、何かと思い出は桜に関連することが多かったのだとか。
そんな誕生記念の桜が、最近元気をなくしているとのことで、娘の旅立ちと重なり意気消沈していたお母さん。落ち込む母親のために何かできないかと考えて、新郎新婦で育てたのがその桜の盆栽というわけです。
盆栽の桜を咲かすというのはなかなか難しくて、かなり苦労したというエピソードからは二人の必死さが伝わって、改めてみる盆栽はとても尊いもののように感じました。盆栽を渡されたお母さんはといえば大号泣で、思わずやり取りに関係ない私までほろりときてしまった次第です。