母が好きなひまわりの花と手紙
去年の10月に結婚式を挙げました。高校を卒業して関西の短大へ行ったので、8年間離れていました。遠いので1年に2回くらい会えればいいほうでした。結婚式場を決めるときに、どうせ京都にいるなら厳かで華やかな結婚式にしたいと思い、私の意見で平安神宮に決めました。
結婚式をするにあたって、準備をしているときにプランナーの方からご両親にサプラズや、プレゼントはどうしますか?と聞かれ、それを言われるまで何も考えていませんでした。
プレゼントといっても、8年も離れて暮らしていたので、なにかほしいものがあるなどのささやかな情報源もないので、本当に困りました。彼の両親はお母さんが亡くなっているので、お父さんだけだし、うちはいいよと彼が言い出したので、私のところだけプレゼントをあげるわけにはいかなくなり、プレゼントという形で、結婚式のときに両親への手紙を書き、渡しました。披露宴で手紙を読んだときは、胸いっぱいになってしまい、私も、私の母親もぼろぼろないていました。
そして、ちゃんと言ってはいませんが、披露宴の式場を、母が好きなひまわりの花をところどころちりばめて、セットしてもらいました。10月だったのでひまわりの花を集めるのは難しいと言われましたが、無理を言ってできるだけたくさんのひまわりの花を飾ってもらいました。手紙を読み、そして、ひまわりの花束をプレゼントしました。
きっと、母なら私の考えていたことはわかっていたと思うので、言葉に出してはあえて言いませんでした。さりげないけど、両親への感謝の気持ちをプレゼントできたと思います。