結婚式の準備を記録したDVD
記録したDVD
こんにちは、ウェディングプランナーの幸子です。
今回は、結婚式でのご両親へのプレゼントとして、ちょっと変わった贈り物をされた新郎新婦のお話をご紹介いたします。アメリカ人のご主人と結婚した友人の海外での結婚式に、私がゲストとして参列した時のこと。日本での結婚式なら、結婚式場のウェディングプランナーがついて、挙式会場・披露宴会場のフラワーコーディネートからお料理、当日の進行まで結婚式場にお任せするパターンが多いかと思います。なんと私の友人は、お料理だけ会場となるレストランにお任せし、会場の装花を含めたすべてのデコレーションを自分とご主人、双方の家族で手配して行っていました。挙式・披露宴の前日には花屋さんを周って花を受け取ったり、挙式会場のガゼボや披露宴会場となるレストランの装飾を行ったりととても忙しそうでしたが、その工程もとても楽しかったと後で教えてくれました。
晴天に恵まれた結婚式当日。アメリカ西海岸のビーチ横に佇む小さなレストランは、ターコイズブルーと白い貝殻をモチーフにした装飾で彩られ、ガゼボには真っ白な布と薄紫色の花でデコレーションされていたのが印象的でした。ターコイズブルーのドレスを着たブライズメイドの皆さんと共に現れた、純白のマーメイドドレスを纏った友人の姿は正に映画のワンシーンのようで、感動はもちろん興奮したことを覚えています。挙式後は、潮風を受けながら披露宴まで軽食とお酒を楽しみ、披露宴では新婦のお父様と友人のラストダンスに盛り上がりました。
そうして披露宴も終わりに近づいた頃、友人とご主人が「プレゼントがある」と、お互いのご両親を呼びました。そこでプレゼントとして手渡したのはDVD。レストランのプロジェクターで見せてくれたDVDの内容は、前々日からご家族で結婚式の準備をする様子でした。家族総出で装飾用のお花を抱える様子や、ガゼボの飾りつけをするご主人、テーブルにお花や貝殻を飾るご両親の姿。動画の最後に流れた「ありがとう」「Thank you」のメッセージがBGMとも相まって、ご両親がとても感激していらしたのが印象的でした。
日本でここまで結婚式を手作りすることはなかなか難しいかもしれませんが、こだわりのある新郎新婦のお二人なら、人一倍結婚式に思い入れもあるもの。式の当日は専任のカメラマンがついて、映像も写真も残してくれることが多いかと思いますが、式の準備はなかなか残っていないことも多いかと思います。ご自身が作り上げた式を映像として残しておき、ご両親とシェアするのも素敵ですね。