可愛いクマのぬいぐるみ
少し前になりますが、親戚のまだハタチを越えて間もないくらいだった女性が、わりと年上の男性と婚約し、結婚式を挙げました。親戚中心の、こじんまりとした式でしたが、自分も出席しました。
親戚や身内が多いので、堅苦しくなく、和気あいあいとした楽しい式で、笑いあり涙ありのとても幸せなものでした。
その式も半ばで、花嫁から両親へとプレゼントされたのは、なにやら布で包まれた大きなカゴ。お見舞いの果物を入れるようなものより、さらに一回り大きなカゴを、中が見えないように布でくるんでありました。
一同、プレゼントにしては大きい、一体なんだろう?と注目があつまる中、両親が布の結び目を紐解くと、そこにはベビーベッドにちょこんと、それはそれは可愛いクマのぬいぐるみ、テディベアが座っていました。
花嫁から読み上げられたメッセージでは、「今までありがとうございました。一人っ子の私がいなくなって、さみしくなってはいけないので今後はこれを一生懸命育てて下さい(笑)」と。会場に笑いが起こりましたが、とくにお母様は気に入った様子。本物の赤ちゃんのように、大事に大事に抱っこして、非常に微笑ましい光景でした。
確かに、ぬいぐるみ、と一重に言ってもゲームセンターの景品のようなものから、一流のテディベア職人の作ったものまで実はピンキリのものなのだと思います。普段、あまり高級なぬいぐるみを買おうと思う人は少ないでしょうから、結婚式ような機会に、長く愛せる子を両親にプレゼントするのはとてもセンスがあってよいかもしれませんね。