結婚式では両親へ京都旅行をプレゼント
両親は私が3歳の時離婚しました。それから5年後私が8歳の頃義母と結婚しました。お互い子連れの再婚でしたが、私もすぐに懐いたためか我が子と分け隔てなく育ててくれました。
父はプレゼントをするのが好きな人で、母の日や 誕生日などこっそり「何かプレゼントを買っておいで」と私にお小遣いをくれていました。人を何かしらで喜ばせることが大好きな人柄でした。また義母も私がプレゼントした物を何年も大切に使ってくれていました。
小さな時から 義母は手編みのセーター、手作りの洋服、結婚が決まってからは自らの手縫いの着物を持たせてくれました。
そんな愛情を注いでくれた義母に感謝の気持ちを込めて何かプレゼントしたいなと指輪などのアクセサリーはどうかなとデパートなどであれこれ物色しましたが、何気に旅行会社の前を通りかかった時「あ、これだ」と閃きました 以前に一度京都に行ってみたいと話していることを思い出したのです。よく考えてみたら、父と義母は二人で旅行に 行ったことは無かったのではないかと思ったのです。結婚式までは秘密にして旅行社の方と相談して2泊3日という短い旅行ですが、二人分のチケットをプレゼントとして用意しました。
結婚式当日、両親への感謝の手紙を読み花束贈呈の時は涙が溢れてきて鼻水がズルズルでてきて義母が思わずハンカチで拭いてくれました。あまり鼻水がズルズルでてくるので主人は笑いを噛み殺していました。ウエディングドレスに鼻水は似合わないと思いますが、こればかりはしょうがないですよね。
そして、そのひの夜「有難う。こんな無理しなくても良かったのに」と義母から電話がありました。花束の中にメッセージカードとチケットを添えていたんです。「お父さんとお義母さんに感謝の気持ちだよ」とその時改めて感謝の気持ちを伝えました。義母は泣いていました。喜んでくれて嬉しかったです。