両親への願いと希望を込めた夫婦箸のプレゼント | 結婚式の両親のプレゼントに感謝のキモチを伝える『言葉のプレゼント』 | 結婚式の両親へのプレゼントに感謝のキモチを伝える

夫婦箸は結婚祝いなどでもよく贈られ、縁起が良い品物とされています。また、実用的で長く使えるものなので、様々な場面で両親に贈るプレゼントとしてとても人気です。
今回は、ある新郎新婦が結婚披露宴で両親へ贈った、夫婦箸のプレゼントについてお話します。

その新郎新婦は、結婚式の前にもご両親へ夫婦箸をプレゼントしたことがありました。偶然、二人とも初任給をもらった時に夫婦箸をプレゼントしていました。そして、どちらのご両親も、まだその時にプレゼントされた箸を使っておられました。
そのような共通点を持つお二人なので、「結婚披露宴でもぜひ夫婦箸をプレゼントしたい！」と、お揃いの夫婦箸を準備しておられました。どちらのご両親も、はじめに贈られた箸を大切にされ、なかなか新しいものを買わないとのことでした。そのため、この機会に夫婦箸をプレゼントするのは、お二人にとってぴったりのタイミングでの贈り物でした。

結婚披露宴当日、新郎新婦がご両親にプレゼントをされた時のことです。
司会者のアナウンスに合わせて、新郎新婦が花束と美しくラッピングされた夫婦箸を持ってご両親の前に立ち、それぞれのお父様に花束を、お母様に夫婦箸を手渡されました。司会者は「花束と一緒に夫婦箸をプレゼントされました。新郎新婦様はどちらも初任給でも夫婦箸をプレゼントされたとのことです。お父様、お母様は今も大切に使っておられるとお聞きしています。『いつまでも夫婦二人で仲良く過ごしてほしい』『自分たちもそんな夫婦になっていきたい』という想いを込めて選ばれたそうです。」とアナウンスします。

その時、会場は大きな温かい拍手に包まれました。新郎新婦とご両親は、拍手の中、笑顔で少し会話をされていました。後で伺うと、ご両親が「二人とも初任給で夫婦箸をプレゼントしていたなんて知らなかったよ。」などと驚いてお話しされていたそうです。そのご様子は、いつもの和やかな家族の会話をされている様子を垣間見たように思え、とても温かい気持ちになりました。

夫婦箸は、二本で一対であることから、夫婦で寄り添う姿に例えられ、両親へのプレゼント以外にも結婚祝いなどでも多く選ばれている贈り物です。また、『幸せの橋（箸）渡し』と言われ、縁起の良い品物とされています。
ご両親がいつまでも仲良く元気に過ごしてくれることは、子供にとって何よりも願うことです。その願いを込めて、そして自分たちもそのような夫婦となっていくのだという希望を込められたプレゼントでした。