版画のプロである新郎が心を込めて贈ったご両親へのプレゼント
心を込めて贈った
ご両親へのプレゼント
結婚式でお会いするカップルの中には、特別な趣味・特技を持った方がおられます。打ち合わせなどでその特技をお聞きして驚かされることも多いです。今回の新郎は、自称セミプロと言われる「版画の達人」でした。打ち合わせの時に新郎が作った作品を見せていただいたのですが、見事な富士山や芦ノ湖などの風景画や新婦を描いたという「ひまわり畑の新婦」などその繊細なタッチに見とれてしまいました。
今回のご両親へのプレゼントは、新郎新婦双方のご両親のために描かれていました。その題目は「それぞれの新婚旅行」というもので、双方のご両親が新婚旅行で行かれた観光地を描かれ、そこにはご両親がベンチに座ってみている場面になっていました。版画の価値は、私のような素人には全くわかりませんが、見せていただいた瞬間に「私も欲しい!」と声をあげてしまったほど素晴らしいものでした。
新郎のご両親は「北海道旅行」ということで、ご両親が一番心に残っていると言われるラベンダー畑を繊細に描かれていました。また、新婦のご両親は「ハワイ」だったようで、その作品にはヤシの木と砂浜、広がる海、浮かぶ船などが描かれていました。どちらの作品にもご両親二人がベンチで片寄せている場面に仕上げられていました。
この2つの作品は、披露宴の最後に来場者の方々に披露されたのですが、立派な額に入れられて、感謝状が添えてありました。額に入った作品はその作品のよさを引き立ててくれているように思いました。みなさんに回され感嘆の声があちらこちらからあがっていました。その中のある方は「私もぜひ嫁との新婚旅行先の風景を描いてもらいたい!」とその価値を高く評価されていました。
絵画や版画だけでなく、刺繍や編み物、イラストやものづくりなど、いろいろなスキルをお持ちの方は多いと思います。このような特技を持った方は、ぜひそのスキルを生かして、ご両親へのプレゼントにされたらいいなあと思います。素晴らしいポエムでもいいのではないでしょうか。
プランナーとして、新郎新婦からのご両親へのプレゼントに出会うたびに、その手作り感を実感します。今回ご紹介しました新郎のようなセミプロでなくてもいいのです。この新郎新婦のように「双方のご両親へのプレゼント」として贈られたことにも意味があると思います。その作品とともに、その思いは倍増したように思います。